INN THE PARKと言う施設
こんばんは
来週月曜日の市議会本会議において、一般質問を2件させていただきます、春日井市議会議員であり、春日井市内を中心に美容室ほか様々な業種業態にて店舗展開をさせていただいている株式会社ブランシェの鈴木貴之です。
一つは、毎度の保育関係。入園の際の選考基準の仕組みについて
二つ目は、春日井市の東部エリアの活性化について
この二つ目の東部エリアの活性化についてという案件が今回色々と深掘りしてみてとても勉強になリました。
“まちづくり”って難しいけど、面白いなぁって思いました。
利用者が年々減っている本市の少年自然の家の再活用の方法を中心に、春日井市の観光資源をまとめ上げて一気に表現してはどうかと。
ざっくりそんな質問というか提案。
ちなみにこちらは静岡県の少年自然の家からリニューアルして民間が仕掛けた宿泊施設。
非現実的な世界観で、めちゃくちゃオシャレ。
予約が取れないほどの人気施設へと変化を遂げたスペシャルな事例。
この球体の中はこんな感じ。
高級感のある大きなベッドが2つある。
自然と一体化になれるように窓もある。
森の中にポツン、ポツンと高級な宿泊施設が佇む。
これは静岡県沼津市にある施設「INN THE PARK」。
元々、少年自然の家だった場所を民間がリノベーションした。
市が運営していた際は、年間で4,000万円以上の赤字を垂れ流していた。
でも、民間へ経営を完全にシフトした途端に赤字は解消。
家賃収入でむしろ黒字化に成功。
多目的に使える元々食堂だった場所も、このようにオシャレになった。
とても元々が少年自然の家だとは思えない。
実際に現地へ行って見てきて直接職員さんたちに話を聞いて、本当に良かった。
この施設は、今は民間が運営しているからここまで思い切ったブランドチェンジができたのは事実。
でも、議会含めた役所内の調整は、役所の職員さんが全て行った。
それは非常に柔軟な考え方であり、またとてもシンプルなもの。
シンプルだから相手に伝わりやすい。
そのシンプルさとは、毎年4,000万円から多い年は6,000万円もの赤字が出ている事業を継続するか否かの判断。
シンプルに考えて継続はない。
どんな理由があろうと、継続はない。
万が一にもあるとするならば、この先に明るい未来が見えている場合のみ。
それ以外は継続はない。
僕はそう考えます。
色々と継続しなくてはいけない理由はあると思います。
でもその理由は、赤字を垂れ流しても良いということにはつながらないと思う。
民間では、そんな事業は早々に撤退。
次へ全ての経営資源を切り替えます。
僕は民間の経営者から議員になりました。
だから余計にこういう話に敏感なのかもしれない。
これから先、世の中の人口はどんどん減っていく。
本誌も例外ではありません。
でも、こういった公共施設は壊さない限り減らない。
減らないということは、維持管理費が継続的にかかるということ。
これは意味がある投資なのか?
これを続けることにどんな意味があるのだろう?
本気で考えて知恵を絞れば、こういった施設はもっと活用できる方法が必ず見つかる。
その方法として行政から民間へ権限委譲することで上手くいくならそれでいい。
ここで言う”上手くいく”と言うのは、市民の皆さんが喜んでくれるかどうかと言うこと。
この沼津市の事例、本当に勉強になりました。
余韻に浸りたくて、このINN THE PARKを仕掛けた方の書いたまちづくりの本買っちゃいました。
臼井さんの話、痺れました。
戦う行政マン。
めちゃくちゃカッコ良かった。
どうすることが市民の皆さんにとってベストな選択なのか?
これが一番。
それから全てを組み上げれば良いと思う。
枠組みから考えるからできることが限られてしまう。
そうではなく、ゴールからの逆算。
僕はそう思います。
さて、明日は地元中学校の卒業式。
楽しみです。
では!!